• 無農薬栽培、減農薬栽培という
表示を見かけることがあるけれど…
    現在、有機JAS法では、「無農薬」「無化学肥料」という表示は禁止されています。農薬や化学肥料を現在使っていなくても、最近まで使っていて土壌に残留している場合や、近隣の田畑から飛散した成分が混じってしまっている場合があるからです。また、「減農薬」「減化学肥料」という表示も、「削減の比較対象が不明確」「削減割合が不明確」「何が削減されたのか不明確(使用回数なのか残留量なのか)」等、消費者にとって曖昧で分かりにくい表示であるという判断から、表示することが禁止されています。
  • 「慣行栽培」「特別栽培」って何?
    「慣行栽培農産物」とは、その地域で一般的に行われている農法で作られた農産物のことで、日本の農産物のほとんど(90%以上)が慣行栽培によるものです。通常は化学合成農薬・化学合成肥料・除草剤などが使用されますが、それらの使用を表示する義務はありません。「特別栽培農産物」は、その地域で一般的に使用される農薬・化学肥料の量を50%以下に削減して生産した農産物のことです。この場合、削減された割合も表示することになっています。(例:「農薬…当地比7割減」など)
  • 有機栽培と自然栽培の違いは?
    自然栽培は、農薬や化学肥料を使わないだけでなく、一般的な有機栽培で使用される動物性肥料や植物性肥料すらも使用しない農法です。「福岡式自然農法」「木村式自然栽培」他、流派によって農法の細かい部分に違いがあり、公に認定された明確な基準や栽培方法等が無いため、現状では自己申告制になっています。(自然農法の生産者が有機JAS認証を取得している場合もあります。)
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