2020/12/15
VOL.6
有機JASマークがついていない“有機農産物”って?
~「提携システム」が支える非JAS農産物

「有機農産物は一般栽培の農産物よりも食味が優れている」という科学的なデータは、残念ながら、まだありません。そして、有機栽培だろうが一般栽培だろうが、生産者の栽培技術によって、美味しいものもあれば、そうでないものもあるというのが事実です。けれども、下記のように、「有機農産物には美味しくなり得る理由がいくつかある」ということは言えるでしょう。

  • 1
  • 旬の野菜が多い
有機農業の生産者は、自然のリズムに沿った無理のない農業を大切にしています。そのため、「その時期に一番美味しくなる野菜」を選んで栽培し、しっかりと味がのった旬の野菜を出荷しているケースが多いのです。
  • 2
  • 新鮮な野菜が多い
有機農業の生産者の多くは、スーパーであれ、個人であれ、市場を通さずに顧客にダイレクトに野菜を送っています。
  • 3
  • 土に多様性がある
化成肥料で作った土壌には、農産物を育てるために最低限必要な数種類の物質しか入っておらず、大きく立派な形には育つものの、味が平坦で深みがないという傾向があります。これに対し、有機物・微生物・ミネラル等、多様な物質を含んだ有機の土壌では、様々な味が複雑に絡み合った味わい深い野菜に育つケースが多いようです。
  • 4
  • 研究熱心な生産者
そもそも、手間ひまもコストもかかる有機農業にあえて取り組もうという生産者は、農業が大好きで、常に「より良い土づくり」「さらに美味しい野菜」を目指し、熱心に研究を続けている方々がほとんどなのです。農産物の食味コンテストで上位入賞するのは有機農業の生産者が多いというのも、うなずける話ですね。
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